当店ホームページ経由でLineより「マイセンの洋食器やバカラのグラスが数点ある」
とのことで出張買取を承り、お伺いさせていただきました。
お伺いしお話の中で遺品整理中との事で当初玄関に並べられた陶磁器やバカラグラスの査定依頼でしたが
「他にも値が付くものがあれば」とキッチンやリビングにあった陶磁器や置物、銀製品もあわせて査定
させて頂きました。
かなりの邸宅で、今回は1階部分のキッチン、リビングの査定~作業で4時間程お時間頂戴しました。
次回2階にある品々も見て欲しいとの事で次回のご依頼も承りました。
殆どのお品がお母様の遺品で、生前、かの骨董器蒐集家である「白洲正子」さんに傾倒していたかの
ようなコレクションの数々で店頭販売でも華があるお品ばかりで御座いました。
貴重なお品物の数々お譲り頂き誠にありがとうございました。
【[宮松 影水]作 巻菱湖書 黄楊 盛上 将棋駒[升田 幸三 名人] 箱書】
【宮松 影水】1928-1972
本名・宮松幹太郎。「夭逝の天才駒師」と云われ、惜しくも43歳で逝去。
1928年、東京・根津出身であり、祖父は宮大工、父は棋士の宮松関三郎八段で幹太郎は長男。
1947年、父の宮松関三郎八段が亡くなり、家計を助けるため、中央大学法学部を中退し、
本格的に駒作りに取り組む。 生来の凝り性で研究熱心な性格から、書体の研究の為に図書館へ通い、
書体のバランスを考え、駒形も研究するほど気に食わないとやり直す事も多く、
ひとつことに夢中になってしまう、職人気質を超えて芸術肌の駒師であった。
特筆して「升田幸三」名人と仲が良く、当作は升田名人が高段免許時に認められた
箱書き入りで、宮松の昭和30年代の精力的に製作されていた時期の本黄楊を用い
た上位作。同作は中々出回っていない希少中の希少品で御座いました。

2回お伺いさせていただき、当初のご依頼は段ボール箱1箱分ほどでしたが、
終わってみればキャラバンのバン車1台分満載の物量で御座いました。
※当記事は2回目お伺い後に書いています。
私店主も好物な和骨董の数々でワクワクの中査定させていただきました。
当店では決して押し買いはいたしませんが、「他に何かございましたら拝見いたします」
とお伝えいたしますし、追加などのご要望も柔軟に承っております。


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