遺品整理中との事で何度か店頭にお持ち込み頂いていたお客様より、形見分け等終わり、いよいよ最終整理をしたいとの事で出張査定を賜りました。
殆どがお母様のお品になり、生前特にアンティークがお好きだったようで蚤の市系のイギリスフランスアンティークの洋食器が大半で、
一部和物の陶器類もあり、根来漆器の大家「大倉達雄」の漆器もあり、絵画類も数点ありと様々、店頭向けの商材ばかりで
大変有難いお買取りで御座いました。
物量はバン1台分あり、見積から作業完了まで4時間ほど頂戴いたしました。貴重なお品物達とお時間頂戴し誠に有難う御座いました。
France antiques
“Schneider Frères”
Art Deco Hanging Ball Lamp
【シュナイダー兄弟】
フランスを代表するガラス工房ドーム工房のアートディレクターを経て、1913年に兄エルンストと弟シャルルによって設立されたガラス工房。被せガラスやパートドヴェール技法を用いたアールヌーボー様式から1920年代終盤より装飾が少ないシンプルなアールデコ様式に移り変わった時期の作品。
シンプルながら様々な色が混ざり合う幻想的な異色溶かしこみ技法にシュナイダーの代表的特徴の一つサラダボウル型のオレンジカラーシェード、鋳造も得意とし錬鉄製の装飾金具もシュナイダーを堪能できるランプ。
年代:1920-30
技法:異色溶かしこみ
サイン:シェード上部にエナメル彩サイン「Schneider」
※お買取り時は金具に破損が見受けられておりましたが、当店にて修理、クリーニング済みの画像になります。
artist:フジ子・ヘミング
title:カーリン
今年4月に惜しくも他界した魂のピアニストと呼ばれ世界的に活躍した「Georgii-Hemming Ingrid Fuzjko/ゲオルギー ヘミングイングリッド フジコ」ことフジ子・ヘミング。
スウェーデン人の画家で建築家でもあった父の影響により、元々絵も得意であり2001年頃より本格的に絵を描き始め、画家としての才能も発揮していきます。
本作「カーリン」はモノトーンでありながら温かみ溢れるフジ子ならではのタッチで描かれた画に、美濃の雁皮紙(がんぴし)や雁皮刷りといった一風変わった技法も垣間見える秀逸作の一つであります。
版種:銅版画
技法:カーボンティシュ製版
雁皮刷り
Ed:160/200
製作:加藤史郎版画工房
発行年:2004年
発行:フジ子・ヘミング展実行委員会
用紙:雁皮紙(美濃)/ベラン・アルシュ(フランス)
付属:化粧箱、タトウ布、略歴栞