当店お近くにお住まいで以前に出張買取をご依頼頂きましたお客様よりのご紹介でお伺いさせて頂きました。今回ご自宅を改装されるとの事で改装前の茶室にある不要な品々の査定でお呼び頂きました。家具類は一部箪笥や飾り棚等お取り扱いの出来ないお品がありましたが、それ以外の陶磁器等は全てお買取り可能で御座いました。ご依頼主のお父様がお持ちだったという書道具の中から、何とも希少な李朝物の水滴や能面など高価買取品があり、お値段をお伝えすると「そんな物そんな値段で売れるの!」とびっくりされておりました。貴重な品々の数々をお譲り頂き誠に有難う御座いました。
【李朝辰砂石榴水滴】
中国の元代(1271~1368年)に用いられた釉裏紅(ゆうりこう)に始まった辰砂釉。清代(1644~1911年)には一般的に見られる赤色の辰砂釉となりました。鉱物の辰砂とは異なり銅を着色剤として含み赤色を発色させ、鉱物の辰砂さながらの色見を見せます。
韓国の李氏朝鮮時代(1392~1910年)にも盛んに辰砂が用いられ花器から当作の書道具等幅広く使われてきました。
当作は熟した石榴の実を辰砂釉の濃淡で現し、蔓と葉の立体的な造形は当時の最上位作といえる伝世の逸品で御座います。
残念ながら一部先端にホツ(欠け)が見受けられましたが、時代物の合箱付で一番のお買取り品となりました。
用途がわからず、箱が汚いから、破損や欠けがあるからと捨てられてしまいがちな骨董品の数々..
きのとりでしたらお時間の許す限り、価値のあるお品を見つけ出し高価買取させて頂きます。
思わぬ品がびっくりするお値段となる場合も御座いますので骨董品ぽいな、
古そうだなと思うお品でしたら処分される前に何卒きのとりをお呼びくださいませ。