家屋売却に伴う整理でホームページよりお電話頂き出張買取のご依頼を承りました。和室に移動された様々な品々の査定でソファ等の家具類を第一に無くされたかったとの事でしたが、状態やお品物的に中々お引取が難しく、大理石天板、真鍮脚のテーブルのみお買取りとなりました。お出しになられた陶磁器や銀器等の小物類は全てお買取り対象で、しっかりとお値段お付けさせて頂きました。特に今回ご紹介させて頂く骨董の類の品々は中々出ない希少な品もあり有難くお買取りさせて頂きました。
【《澤田 宗味》造 旅持銀瓶 純銀 銀瓶】
1877(明治10)年石川県金沢生まれ。茶道の家元であり、自身も東都の茶会に名を連ねる茶人でありました。銀器、銀細工の名工でありながら工芸作家ではなく職人気質で作品を数多く残しましたが、略歴等、不詳な所が多く謎に包まれた名工です。昭和22年72歳没。
茶道具、煎茶道具、特に銀瓶が代表的。当作品「旅持銀瓶」は宗味作品の中でもあまり見かけない希少作、小型の風炉型形状の中には火用の受け皿があり固形燃料等で火にかけられるようになっており、銀瓶を温められる構造であり、漆塗の敷板も付属されています。
残念ながら共箱ではありませんでしたが、銘有りの純銀製であり一番のお買取り品となりました。
【古根来 合鹿椀 蓋付椀 十客】
合鹿椀の代表的な高い高台形状に四寸物の程良いサイズ感。所々に見え隠れする下地の黒漆の根来出とこれぞ古根来合鹿椀と言える逸品でした!
椀物は蓋に歪みが出ておりますが、大きな欠けは無く状態良好と言え、共にしっかりとお値段お付けさせて頂きました。
当店、銀製品は和洋どちらでも年間通しても数多くお買取りさせて頂いております。
銀瓶やアンティーク製品なら勿論目方以上のお値段になる事が殆どであります。
ご自宅や遺品整理等で銀製品がございましたら是非とも査定で「きのとり」をお試しくださいませ。