前回に引き続き、千葉県船橋市にて遺品整理に伴いお買取りさせて頂いたお品のご紹介をさせて頂きます。御祖父様がお持ちだった絵画の数々は8割が油彩画でありその他はリトグラフ、陶板画、ミクストメディアといったところで御座いまして、相当な油彩画好きであり特に日本人画家がお好きだったようで御座いました。とにかくどのお品も額縁が豪華でセンスの良いお品だらけで、店頭販売でも映えるお品ばかりで御座いました。
【伊牟田 経正(經正) 桜島灯点る 油彩画】
〈伊牟田 經正/イムタ ツネマサ (鹿児島県 1934-2018)〉
1934年鹿児島県生まれ。光風会美術研究所で学ぶ。62年光風会初出品。1971年~1984年、具象絵画の登竜門といわれる安井賞展に連続出品。73年昭和会展林武賞。78、84年日展特選。
90年光風会つばき賞。1991年に日展会員となる。2004年に光風会理事、2007年に日展評議員にそれぞれ就任(日展評議員は2014年まで)。2018年4月に銀座で個展を開く。
同年5月、下咽頭がんのため千葉市にて逝去。
リアリズムの実力派、画面が動き出しそうな迫力ある作品で額装も豪華でデザイン性も高い逸品で御座いました。画面にひび割れが生じており少々査定は下がりますがしっかりとお値段お付けさせて頂きました。
【葛西 四雄 渓流 油彩画】
〈葛西 四雄/カサイ ヨツオ (青森県,1925-1990)〉
日展会員、示現会理事の洋画家。大正14(1925)年青森県南津軽郡に生まれる。小学校助教諭を勤めながら奈良岡正夫につき、第10回示現会展に初入選する。1937年第5回日展に「滞船」が初入選、翌年示現会会員となる。同46年改組第3回日展に「北の漁村」で特選を受け、翌年日展無鑑査。同53年、第10回日展に「北の浜」で再度特選となり、同60年には日展会員に推挙された。示現会理事をつとめ、日本美術家連盟会員。北国の海を題材に力強い写実の作風で知られ、漁村や海の風景の人気が高い。
葛西氏の地元青森にある雄々しく流れ出る奥入瀬川の渓流を力強く描かれた代表作の一つ。こちらは廊下通路両壁にずらりと10枚程掛けられていた内の一つで陽は当たらず焼け等無く美品のお品で、豪華装飾の額装も圧巻な一品で御座いました。
【高橋 英生 プチホテル 油彩画】
〈高橋 英生/タカハシ エイセイ (北海道,1933-2017)〉
北海道稚内市出身の画家。札幌を中心として東京、パリなどで活動し、晩年は稚内市上勇知南部にアトリエを構える。15歳から国鉄に入社し鉄道員だったが33歳に退職し本格的に画家を志す。若いころは前衛的な作品が多かったが、のちにパリの街並みを描いた作品や風景画など作成し高い評価を得ている。稚内に移住してからは上勇知や利尻富士など地元の風景を中心に描いた。
絵画の中でも特に油彩画は当店、売れ線アイテムで御座います。有名無名関わらず何でもお取扱いたしております。絵画売却なら「きのとり」をご利用くださいませ。